八木明宏著:現代心理学シリーズ6知覚と認知.培風館,1997③

7章 知覚の構造心理学では、記憶が複雑なスキーマ(shema)からなっていると考えられている。スキーマは、最初、バートレット(Bartlett,F.C)によって用いられた概念である。スキーマは過去の経験や環境についての構造化された知識である。(p62)ある…

八木明宏著:現代心理学シリーズ6知覚と認知.培風館,1997②

4章 聴覚の基本特性心理的には、音の大きさ(loudness)、音の高さ(pitch)、音色(timbre)の3要素からなっている。(p31-32)音の大きさは振幅、高さは周波数、音色は波形で、その特徴を表すことができる。(p32) 5章 精神物理学と心理測定法物理量と…

山岨達也:耳生帯状疱疹.CLIENT21―21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床―4.外耳・中耳,39―40,中山書店,2000

・Ramsey Hunt症候群 外耳の帯状疱疹 顔面神経麻痺 第Ⅷ脳神経症状(耳鳴・難聴・めまいなど) 上記の三徴候すべてそろう→完全型 上記の三徴候どれかひとつ欠ける→不全型 顔面神経麻痺患者の10〜20%を占める すべての年齢層に発症 病因:水痘・帯状疱疹ウィ…

メニエール病

メニエール病の病期の判定 1期:聴覚障害,前庭・半規管反応低下とも可逆性である 2期:聴覚障害、前庭・半規管反応低下のいずれかあるいは両者が不可逆性であるが、変動を認める 3期:聴覚障害、前庭・半規管反応が固定している 4期:聴覚障害、前庭・半規…

加我君考:聴覚大脳インプラントは可能か ―聴皮質の解剖と電気生理の視点から―.耳喉頭頸75:194-200,2005(増刊号)

(p.197) このBrodmannの挙げる一見極めて奇異な事実,すなわちTC領がヒトを除き,サルを含む他の全ての動物に欠如するという主張に対して,EconomoとKoskinasは,これは驚くべきことではなく,「恐らくこれはヒトにおける聴覚作用が特に人間においてのみ特…

渡辺行雄:疾患13 メニエール病.CLIENT21−21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床―5.内耳・内耳道,中山書店,2001

<診断基準> メニエール診断の手引き(厚生省特定疾患メニエール病調査研究班,1974改訂) 1)めまい発作を反復する 2)めまい発作に難聴,耳鳴などの蝸牛症状が随伴,消失する 3)これらの症候をきたす中枢神経疾患,原因既知のめまい,難聴を主訴とす…

渡辺行雄:疾患13 メニエール病.CLIENT21−21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床―5.内耳・内耳道,中山書店,2001

<症状> ・「めまいに蝸牛症状が随伴する疾患」(p.319) ・めまい10分〜数時間継続 ・めまい発作時:嘔気、嘔吐など自律神経症状を伴うことあり ・肩凝り、頭痛(軽度)が加わることもあり ・意識障害、複視、視力障害、知覚・運動障害などの中枢神経症状…

鈴木淳一,小林武夫:耳科学―難聴に挑む―.中央公論新社,2001

<おまけ> 「耳介のもう一つの作用は放熱作用である。ウサギやフェネックギツネ(北アメリカの砂漠にする)は耳介が大きい。耳介には血管が豊富にあり、流れる血液は耳介の両面から冷やされる。アフリカ象は大きな耳介をもち、これを団扇のようにあおいで冷…

鈴木淳一,小林武夫:耳科学―難聴に挑む―.中央公論新社,2001

音の三要素 1.強さ・大きさ 強さ(intensity):物理的強さのこと 大きさ(loudness):感覚上の強さ 2.高さ 周波数による。 3.音色 波形による。構造等 ベケシー:基底板の振動の観察分析で1961年ノーベル賞 外有毛細胞、音が入ると一部は伸縮して基…