高次脳機能

・視野の検査(対座法)

1.検者と被験者は対面して座る。 2.被験者は検者の鼻を見る。 3.検者はこよりや小さいピンを動かして見えたか見えなかったを調べる。

宇野彰:第7章:発達神経心理学とそのリハビリテーションはここまで変わった.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

・発達障害の分類、症候群から特異的障害へと変化しつつある 例) 微細脳機能障害(MBD:Minimal Brain Dysfunction)→ 学習障害(LD:医学ではLearning Disorder、教育ではLearning Disability) 注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit with Hyperac…

辰巳格:第6章:ここまで来た認知神経心理学.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

・読解のモデル DRCモデル:単語の読みに規則性・辞書あり ニューラルネットワーク:規則性・辞書ない ・DRCモデル(Dual Route Cascated Model) 単語をみてから発語が始まるまでの反応時間、頻度効果あり(高頻度語の方が速い)。 規則性効果はない。もし…

第5章:半側空間無視とそのリハビリテーションはここまで変わった.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

1.メカニズム ・眼球運動障害説 眼球運動障害のため左側を充分に検索できないことから起きる。→現在では否定的 ・Kinsborneの説 注意障害説 仮定「左右の大脳半球は対側への注意のベクトルがある」 仮定「左半球のもっている右側に向く注意の方が右半球の…

加藤元一郎:第4章:記憶障害と健忘症のリハビリテーションはここまで変わった.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

1.健忘症候群 ・障害―エピソード記憶 ・相対的に保持―短期記憶、意味記憶、潜在記憶 ・定義(p.80) (※定義の問題点としては正常と異常のカットオフ得点が決定されていないこと) 1)知能が正常(知能検査の成績が正常範囲内). 2)スパンは正常(基本的…

河村満:第3章:ヒトの地理感覚機能の新しい理解―街並の記憶と道順の記憶.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

1.街並み失認 ・熟知した街並みの形態的認知は可能だが、同定が不可能。道順の想起は可能。 ・責任病巣は右舌状回 ・機序:側頭後頭内側―海馬系の障害2.道順障害 ・熟知した建物・風景の同定は可能だが、道順の想起が不可能。 ・責任病巣は右脳梁膨大後域 …

第2章:痴呆とそのリハビリテーションはここまで変わった.高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,2002

・痴呆の治療アプローチ 薬物療法 中核症状:塩酸ドネペジル 周辺症状(精神症状・行動異常):抗鬱薬、抗精神病、脳循環改善・代謝賦活剤、抗Parkinson病薬 etc その他:Estrogen、銀杏エキス、抗炎症薬 etc非薬物療法 環境調整 認知リハビリテーション:現…

宇野 彰 , 波多野 和夫 :高次脳機能障害の臨床はここまで変わった,医学書院,2002

p.Ⅴ 「一般に神経心理学というのは大脳の損傷部位と症状を対応させる学問です」

注意

注意とは「さまざまな外的・内的刺激や情報の中から、その時々の環境や状況において、一定の必要な刺激や情報を選択し、そして持続性、一貫性、柔軟性をもたせる機能」(p.412) 覚醒水準 持続的注意 選択的注意 転換的注意 配分的注意 刺激の制御機能 浜田…

痴呆についてのまとめ

痴呆の原因となる可能性がある病気 ・根本的には治療が困難な病気 アルツハイマー病・ピック病・レヴィ小体病・ハンチントン病・脊髄小脳変性症などの変性疾患 ・予防が重要な病気 多発性脳梗塞・脳出血・ビンスワンガー病などの血管障害 ・治療が可能な病気…

認知症

1間違えられやすい状態 ・仮性認知症: うつが多い ・高齢者の幻覚妄想状態: 妄想の内容「夜中、だれかが家に入ってくる。ガラガラっとういう音がして、カーテンがユラユラゆれて、多々死の布団の裾をスーッと持ち上げるの」など比較的情景描写が詳細なも…