池谷裕二:記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方.講談社.2001
海馬の信号の流れ
「側頭葉」→「歯状回」→「CA3野」→「CA1野」→「側頭葉」
海馬に記憶がとどまっている期間は長くても1ヶ月程度。
θ波:主に海馬から発せられる脳波。5ヘルツで規則的なリズムをもつ。
θ波が発生するとき。
新しいものに出会う。
初めての場所で探索する。
海馬がほぼ完全なかたちとなるのは2歳から3歳。これが幼児健忘の原因。
樹状突起のスパイン:スパイン1個で約1/10000ボルトのシナプス電位をつくる。少なくとも100個以上のスパインが活動して活動電位をおこす。
(p.139)
記憶の3箇条
1.何度も失敗を繰りかえして覚えるべし
2.きちんと手順を踏んで覚えるべし
3.まずは大きく捉えるべし
記憶の定義:神経回路のダイナミクスをアルゴリズムとして、シナプスの重みの空間に、外界の時空情報を写し取ることによって内部表現が獲得されること