相馬芳明,田邉敬貴:神経心理学コレクション 失語の症候学.医学書院,2003

ブローカ失語は純粋語啞とブローカ領域失語の合併症状であると考えるのが最も自然であろう」(p.14)

「伝導失語の主症状は音韻性錯語である。また言語性短期記憶の低下も伴う」(p.17)
「D.Benson(1679)は,ブローカ失語ウェルニッケ失語,伝導失語を復唱可能な失語として一括し,それらの責任病巣がシルヴィウス裂の周囲に存在することから,傍シルヴィウス裂症候群(perisylvian apasic syndrome)と呼んでいる」(p.17)

「しゃべろうとしないのが超皮質性運動失語であり,しゃべろうと必死に努力しているが滑らかにしゃべれないのが非流暢性(アナルトリー)である」(p.26)