五十嵐浩子,小嶋知幸,佐野洋子,加藤正弘:失語症の回復における大脳対側半球の役割について.高次脳機能研究24:353-359

説:失語症の機能回復についての大脳生理学的機序
①損傷部位周辺の機能回復、再構築される
②対側の大脳半球、対応する部位に機能が再構築される
③発症初期は病側の機能回復、長期では反対側に機能回復される




症例:左脳損傷後失語、約8年にわたる回復後、右脳損傷により失語症状悪化。


症例より、言語機能の回復に右大脳半球が関与するとする。
また、最発後の機能残存から、モダリティーによって右半球の異なる部位に局在した可能性を示唆。