連合野

連合野：新皮質において運動・感覚野を除いた領域。高次脳機能を担当する。

１：皮質
新皮質(等皮質）：６層構造
不等皮質：６層構造でない

異形皮質：６層の厚さまちまち
同形皮質：６層がほぼ同じ厚さ

＜６層構造＞
①表在層（molecular　layer）
②外果粒細胞層（external　granular　layer）
③外錐体細胞層（external　pyramidal　layer）
④内顆粒細胞層（internal　granular　layer）
⑤内錐体細胞層（internal　pyramidal　layer）
⑥多形細胞層（multiform　layer）

＜大脳皮質＞
不等皮質：
①原皮質：海馬、歯状回
②古皮質：梨状葉、嗅球
③中間皮質：辺縁系
等皮質：
①異形皮質：感覚野・運動野
②同形皮質：連合野

２：連合野の特徴
①髄鞘化遅い
②ヒトが最大
③高次機能は情報の統合

３：機能
＜前頭連合野＞
①前頭眼野：眼球運動の周囲空間の選択的注意に関わる
②残りの前頭前野：行動手順（プラン）作成や意欲に関係

＜後頭連合野＞
①背側路系（V１野―頭頂連合野）：空間視機能に関わる
②腹側路系野（V１―下側頭連合野）：形態視機能に関わる

４：失語
言語野、ほぼ優位半球である左脳に存在。損傷すると失語症となる。
①ブローカ野（44、45野）：運動性言語野
②ウェルニッケ野（22野）、縁上回（40野）、角回（39野）：感覚性言語野

縁上回（40野）、角回（39野）の損傷では、失読、失書、失算、左右失認、手指失認といった症状がでることがある(Gerstmann症候群）