アルコール痴呆

発生機序
二重脆弱性(dual vulnerability)の説:アルコールは皮質・皮質下の領域に直接障害をもたらし、依存症でしばしば合併するサイアミン(ビタミンB1)欠乏によって皮質下への障害が重複しておこる(Lishman)

  • 前者のアルコールによる直接的な障害が起こるかということに関しては不明。
  • 近年の分子生物学においてはアポトーシスのアルコールの神経毒性の関与の説あり。その説では、原因としてアルデヒト、離脱期のNMDAレセプターの過剰興奮が提示されている。ただし、神経毒性がアルコール依存症認知障害に関与しているかは不明。